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いろいろあります、温泉の楽しみ方。

さまざまな効能を持っている温泉。その特徴を上手に利用して効果的に活用しましょう。
ただし病気やケガなどの本格的な治療をめざす場合は、専門医に相談してください。

打たせ湯
 高い所から多量の湯を落とし、その下で肩、首筋、腰などを打たせる一種の按摩(あんま)療法で、温熱作用と湯圧により腰痛、肩こりなどにマッサージ効果があります。
また、水滴が弾けるときに発生するマイナスイオンによる鎮静効果もあります。
利用時間は10分程度が目安です。

鉱泥浴
 温泉に鉱泥(火山性の泥)、泥炭(植物が水底に沈んで腐植した泥)など天然の泥を加えて入浴する方法です。
泥は熱の伝導性が低<保温効果が極めて高いので関節リウマチ、筋肉痛、痛風、坐骨神経痛などに効果があり、また、外傷の後遺症、冷え性、婦人病にも有効です。
※泥圧が加わるので心臓疾患の方には向きません。

蒸し湯
 噴気口から噴出する天然ガスを利用した蒸気浴です。発汗作用が顕著で新陳代謝も高く、神経痛、リウマチ、腰痛、疲労回復に効果があります。
また、蒸気を吸うことで喉が潤い呼吸運動も促進されます。
※高血圧・心臓疾患の方にはおすすめ出来ません。

砂蒸し
 海岸や湖畔などで温泉熱により温まった砂を掘って体を埋める蒸し湯の一種です。温熱効果により末梢血管が拡張され血液の循環が良<なり、酸素・栄養素を身体のすみずみまで行きわたらせます。
腰痛、神経痛、筋肉痛、関節痛などに効果があります。道内では川湯温泉が有名です。
※鉱泥浴同様、心肺に負担をかけやすいので注意が必要です。

気泡浴
 浴槽の底に泡沫の発生装置を設置し、気泡によるマッサージ効果と小さな泡がはじけるときに発生する超音波によるリラックス効果、温熱効果を目的とした入浴法です。
38℃前後の湯に5~10分くらい入浴することが望ましく、肌の美容、腰痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復などに効果があります。
※肺結核・妊娠中・高度の動脈硬化症・心臓疾患の方の入浴は 禁じられています。

交代足浴
 足の部分だけを浴槽に浸す入浴法で39℃前後の湿浴槽と18℃前後の水浴槽の中を交代で歩きます。
入浴部分の血流を改善し自律神経失調症、冷え性、下肢のむくみなどに効果があります。

渦流浴
 浴槽に真水を沸かしモーターで渦流を発生させます。
これにより身体に機械的な刺激を与え、血液の循環をより良くする入浴法です。血行不良、関節痛などの治療に効果があります。
浴槽に波を生じさせる波浪浴もあります。
※妊娠中・動脈硬化症・心臓疾患の方には向きません。

圧注浴
浴槽に圧注装置を設け肩、腰、足に37℃前後の湯を2~3分あてます。
.温熱と圧力の刺激によりヽ血液の循環がよくなり、神経痛、腰痛、関節痛などにマッサージ効果があります。
※高度の動脈硬化症・妊娠中・心臓疾患の方、また痛みの激しいときは避けてください。

一般財団法人 北海道薬剤師会公衆衛生検査センター発行の「湯ったり読本」(2009.1発行)より参照させて頂きました。